巨人軍V9の野球に欠かせない選手だった高田繁

ドジャーズ

高田繁は1968年から1980年まで巨人一筋のプロ野球人生を送った選手で、巨人軍のV9時代にレギュラーとして活躍しました。入団1年目の1968年から1975年まで8年連続で年間120試合以上出場し、1971年には38盗塁でセリーグの盗塁王にも輝きました。

彼について多くの古くからの野球ファンが記憶しているのが彼の打撃スタイルです。大学までの独特のスタイルはプロ入り後に修正されましたが、彼が放つ打球は頻繁にレフト線への強烈なファウルになったのです。
ファンの間では「高田ファウル」と名付けられるほどのその引っ張りは特徴的で、その粘りでたびたび相手ピッチャーの投球数を稼がせて苦しめました。ただし、観客も彼がファウルを打つたびにため息をつくことも多かったのです。また、1975年のオフに日本ハムから張本勲が巨人に移籍してきた関係で、翌年のシーズンから高田はサードにコンバートされました。

外野手から内野手へのコンバートは非常に珍しく、しかも年齢を重ねてからのものでしたので本人も戸惑いましたが、1975年に球団創設以来初の最下位に甘んじたチーム事情がそうさせたのでした。1980年のシーズンを最後に引退しました。