野球を極めた元巨人軍の森祇晶

森

プロ野球の歴史に燦然と輝く不滅の金字塔が「巨人軍のV9」です。このV9を陰で支えたのが、キャッチャーの森祇晶です。当時、巨人軍監督は、川上哲治氏です。現役時代は赤バットの川上と呼ばれ、「打撃の神様」と呼ばれ一世を風靡しました。この川上監督が指揮を執った巨人軍には、長嶋茂雄、王貞治の二枚看板が打撃陣を引っ張り、投手陣も藤田元司、堀内恒夫らが看板スターがいました。 特に、攻撃力ではONは絶大な力を発揮していましたが、この二人の他にも、脇を固める選手がたくさんいました。

なかでも、捕手の森は、守備の要として、野球を知り尽くした頭脳で、「V9の頭脳」と呼ばれました。 現役時代の森捕手は、巨人にあっては、人気の面では他のスタープレーヤーと比べて地味な存在でしたが、現役引退後に、監督として西武ライオンズの指揮をとって、現役時代に鍛えた頭脳で、西武ライオンズを監督在任9年間で、リーグ制覇8回、日本シリーズ制覇6回の偉業を残しています。 プロ野球界には「名選手かならずしも名監督ならず」の格言があります。

人気のある超一流スター選手でも、監督として成功する人ばかりではないのが普通ですが、現役時代から、玄人ファンをうならせていた森監督は、監督としても名監督として誰もが認める人です。
西武ライオンズには彼の育てた選手が、後任監督として指揮をとり、立派な成績を残しています。森祇晶氏は、捕手としても、監督としても日本のプロ野球の歴史の中で5本の指に入る名プレーヤーです。